夏の終わり
サラシナショウマとアサギマダラ
お盆がすぎると上高地は秋の気配がただよいます。雨のあと急に肌寒い位の気温になり、野紺菊が咲きだしました。
その後のサラシナショウマで上高地の花はおしまいになります。
サラシナショウマは晒菜升麻と書き、春に出る若葉をゆで、水にさらして食べたことからこの名が付いたと言います。
升麻はこの根茎を乾燥した漢方薬で、解毒、解熱剤、又はうがい薬としても用いられるとのことです。

8月の終わりに黒揚羽(クロアゲハ)が飛んでいるのを目にして、夏が終わったことを知らされました。
それから間もなく浅黄斑(アサギマダラ)を見かけるようになりました。たおやかな姿のこの蝶は、遠く台湾や東南アジアの国々にまで渡りをするそうです。秋の初めは上高地でしばらく英気を養っているのでしょう。
長い旅にそなえてゆっくり休んでいってね、とねぎらいたくなります。
上條久枝
